訪問介護特集

日本が抱える重大な問題として、誰もが知っているものが「少子高齢化」です。しかし、厳密に言うと、「高齢化社会」という状態はとうに過ぎてしまい、平成7年にはより深刻な「高齢社会」に、そして平成19年には「超高齢社会」へと悪化しているのが現状です。社会における65歳以上という老年人口の比率によって、「高齢化率」という数字が決定されます。「高齢化社会」と言われる状態が、「高齢化率7-14%」です。そしてより老年人口が増加した「高齢社会」と言われる状態が、高齢化率「14-21%」。最も深刻とされる「超高齢社会」と言われる状態が、「高齢化率21%超」です。つまり、現在の日本では、総人口の21%を超える人が65歳以上ということになります。この数字は非常に深刻であり、日本は「世界一の高齢化国家」と言われています。高齢者が、どのように生きていくか、そして若年層がどのように高齢者を支えていくか、これは日本国民が決して目を背けるわけにはいかない問題なのです。

今後、日本の社会における最大の不安要因は、高齢者の介護と言われています。年を取り満足に日常生活を行うことが出来なくなった人たちをどう世話するかということです。高齢者とは「65歳以上」の人たちを指す言葉ですが、実は日本は世界一の長寿国家でもあります。2005年に発表された日本人の平均寿命は、男性で78.56歳。女性に至っては85.52歳です。これは世界的に見ても高い数字であり、日本人は男女共にとても長生きだと言うことが分かります。とはいえ世界有数の長寿国家であるゆえに、高齢者の人口が時間と共に増加していく問題を抱えています。ざっと単純に計算しても、65歳以上の高齢者が平均寿命まで生きる期間というのは、男性で「13.56年」、女性で「約20年」です。高齢者の方であれば、この期間をどう生きていくのか、そしてそれを支える若年層はこの長い期間の高齢者をいかに支えるかを考えなければならないわけです。「介護」というのは、障害者及び高齢者を介抱し、世話することです。介護されるほうも介護するほうも、これからますますこの「介護問題」と向かい合っていくことが求められます。特に、自宅で暮らしながらも一人で生活する高齢者の介護が問題とされていますが、これを解決する為のシステムが「訪問介護」です。訪問介護は、専門のスタッフが一人暮らしのお年寄りの家を訪れて、食事や入浴などの日常生活をサポートします。そしてこの分野には、多くのマンパワーが求められている為に、今後ますますニーズがある働き口として注目されています。ここでは、介護を取り巻く環境や介護に関する職業、特に「訪問介護」に関する話題について解説していきます。